ご家庭で梅酒を作られる方はたくさんいらっしゃいますよね。
梅ジュースと一緒に作ってみたけど、梅酒はジュースほどには飲まないから残ってしまって…と賞味期限を考えて悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は、梅酒って年数が経てば経つほどに旨みが増して優等生になるんですよ。
自家製梅酒の賞味期限、保存方法や保存場所、腐った梅酒の見分け方、10年ものを作るポイントなどをご紹介します。
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目次
自家製梅酒の賞味期限は?
「賞味期限」というのは様々な試験の結果から「この期間なら安全に口にすることが出来る」という科学的根拠に基づいた日付で、日本ではその安全率100%の期間の70~80%程度の日数を「賞味期限」として慎重に設定しているようです。
ただ酒類に関しては、その特性から長期間の保存に耐え得るものであるとされていて、食品表示法では期限の表示を省略できることになっています。
日本酒は製造年月だけ表記している場合が多いとか。
では梅酒はどうなのでしょう?
[インフィード2記事内]市販されている梅酒にはほとんど賞味期限の表記がないようです。
一般的に梅酒に使われているお酒は35度以上というアルコール度数の高いものなので、自家製であっても賞味期限はないと思って大丈夫そうです。
梅酒は年数が増すごとに旨みが増してまろやかになる、と言われているので10年もの20年ものと年数が経つほど気になる存在になりますよね。
30年でもそれ以上でも保存法さえしっかりしていれば大丈夫のようです。
安心して『10年もの!』と自慢するために
梅酒には賞味期限がないからと言われても、安全性を考えるとあまり年数が経ったものはちょっと口にするのは躊躇しちゃいますよね。
でも年季ものの梅酒は売っているものとは比較できないぐらいまろやかでおいしいとか。
なにこれ梅酒!?と言うぐらい美味しくなっているそうです。
そんな味わい深い梅酒にするためには、腐らせないための条件がそろっていなければなりません。
しかも、自家製のものは良くてもいただいたりした他家製はその工程が気になるもの・・・。
自慢して飲める梅酒にするために、必ず守っていただきたいことがあります。
その1:水分ゼロ
作る段階でちゃんと水分を取りきることが大切です。
腐る主な原因は水分にあります。
・梅を洗ってアク抜きをした後の水分
・瓶を煮沸消毒した時の水分
とにかく水分は完璧に取り除いてください。
その2:汚れゼロ
カビの発生を防ぐため、雑菌の温床となる汚れはキレイに落としましょう。
・瓶の消毒
・フタの溝やパッキン
・梅の生り口
梅の生り口にはカスが詰まっていそうなので、竹串等で丁寧に取り除きましょう。
キズをつけないように細心の注意をお忘れなく。
※梅と金属は相性が悪いといわれているので必ず竹串を使いましょう。
その3:光ゼロ
温度差が少ない冷暗所で保存してください。
直射日光に当たると瓶の中の温度が急激に上がってしまうため、梅酒の発酵に悪影響を与えてしまいます。
腐った梅酒はどんな感じ? 基準の見極めは?
アウトの基準は、
・ツンとした酸っぱいニオイや味に酸味がある
・ふわふわとした浮遊物や沈殿物が見える=カビ
黒く変色しているものは?
30年以上にもなると濃い飴色になるようなので、変色=腐っているとは言えないようです。
“酸っぱく感じる度合い”にも基準があるようで、甘さが苦手で氷砂糖を少なめに作った場合、酸味の強いすっきりした梅酒に仕上がるようなのでこちらはセーフ。
飲めない酸っぱさか、すっきりした酸っぱさか・・・。
その基準はご自身の判断になってしまうのですが、梅酒が好きな方ならご自身の基準がわかると思います。
梅酒の梅を入れっぱなしにしておくと、その梅の状態によって崩れて沈殿物になってしまうこともあるので、カビか梅からのものか、ここにも基準あり!ですね。
自家製梅酒の保存方法や保存場所
先に書いた【ゼロ三原則】を守った上で、容器をしっかり密閉し、直射日光が当たらず風通しの良い冷暗所を探してください。
大きな貯蔵庫でもあれば別ですが、梅酒の容器は大きくて冷蔵庫には入れられないので、光が当たらない場所を確保することが大原則なのですが、光を意識しすぎて風の通らないこもった場所に置かないように気をつけましょう。
年代物には焼酎が決め手
最も長期保存を考えた時にポイントにしたいのがお酒の度数。
■ホワイトリカー
果実酒用として薦められていますが、その理由をご存知ですか?
何度も蒸留して作られているため無味無臭に近いので果実の風味を尊重して美味しく仕上がります。
でも一番のお薦めポイントはその度数。
35度という度数はご家庭で使うのが許されている最高度数なのですが、この度数が長期保存には必要なのです。
出来上がって1~2年で飲みたい方は一般の25度の焼酎でも美味しくいただけますが、何年ものという長期保存の梅酒を楽しみたい方はぜひ度数の高いものをお選びください。
ブランデー・ウイスキー・ウォッカ・ワイン等、毎年変えて味を楽しむのも乙ですね。
まとめ
自家製の梅酒を楽しまれる方にとって気になる賞味期限。
梅酒は保存さえしっかりしておけば、何年でも楽しめそうですね。
とはいっても《年代物》を楽しむためには、しっかりと製造年を明記し、毎年毎年丁寧に作り、何年も何年も飲みたいのを我慢しないと味わえない・・・。
お酒好きな方にはちょっと酷な楽しみになりそうですね。
美味しい年代物を楽しむためには、作ったことを忘れることが一番重要だったりして。